コマンドラインまとめ


コマンドラインオプションの利用方法

アドオンを起動する際の○○○.batというファイルをテキストエディタで開くと
winmugen -r ○○○
と書かれているかと思います。
これはコマンドラインオプションにより、
○○○フォルダ内のsystem.defを用いてwinmugen.exeを起動するという事になります。

以下で説明する内容を利用するには
  • 拡張子が.batであるbatファイルを作る
  • ショートカットを作り、リンク先欄に付け加える
  • CharaRegisterを使う
の3つがあります。
基本的にお手軽なのはCharaRegisterですが、
batファイルやショートカットを利用する方法は、
ファイル毎に設定を変えて保存できるという利点があります。

コマンドラインオプションの詳細

上記のwinmugen -r ○○○を
winmugen -p1 kfm -p2 kfm
として起動するとkfmが二人対戦するモードで起動します。
kfmの部分はselectファイルと同様にCharaフォルダ直下でフォルダ名とdefファイル名が一致しているならその名前で、そうでないなら相対パス(□□□/▲▲▲.def)でキャラを指定可能です。
このように1Pと2Pのキャラを指定して起動するとクイック対戦モードでMUGENが起動します。
クイック対戦モードはステージやライフバーなどは初期設定のものが使われます。
また、-p3を追加すると1P側が、4Pを追加すると2P側がタッグになります。
なお、このとき1VS2になっても、通常起動時のハンデモードと異なり全員のライフは初期値のままです。

また以下の記述を加えると1Pが右の効果を得られます。
  • -p1.ai <指定値> <指定値>が1以上でMUGENのデフォルトAI起動する。値を2以上にするとCtrl+1でAI起動をトグルできなくなる。
  • -p1.color <指定値> カラーを指定値にする。
  • -p1.life <指定値> ライフの最大値を<指定値>にする。
  • -p1.power <指定値> 開始時のパワーを<指定値>にする。
最初の-p1を-p2などそれぞれのプレイヤーに合わせると、それぞれのプレイヤーがその効果を得ます。
例:「winmugen -r ○○○ -p1 kfm -p2 kfm -p2.color 2 -p2.ai 1」

その他の設定としては
  • -rounds <指定値> ラウンド数を<指定値>すると終了。正の数以外を指定すると1ラウンドのみ。
  • -s <ステージのパス> ステージを指定。ステージのパスはstagesフォルダからの相対パス。.defは自動入力
もあります。

クイック対戦モード時の注意事項

注1:クイック対戦モード時のみ効果のあるもの
キャラを指定する-pとカラーを指定する.color、ラウンド数を指定する-roundsとステージを指定する-sは、クイック対戦モード時のみ効果があります。
通常モードではMUGEN内で選択したキャラやカラー、ラウンド数とステージになります。
 2012/7/9追記:逆にAI起動は機能するので、サバイバルモードで1PのAIを常時起動したい場合はキャラを指定せずにAI起動のみを指定することで、出来ます。
またlifeとpowerは通常モードでも効果があります

注2:カラー指定した場合
カラーを指定した場合、これはdefのpal指定を無視してpalnoを指定できます。
これにより、キャラによっては製作者の意図しない性能になることがあるのでご注意ください。
(CharaRegisterもコマンドラインオプションを利用しているので同様のことが起きてしまいます)

たとえばpalno=1とpalno=12のときだけダメ条件を指定しており、
defで

pal1=pal1.act
pal12=pal12.act

の状態で2P~11Pの何れかをcharaRegisterで指定して起動すると…ダメ条件無しのキャラが発生します。
引用元:茜さん12Pが[永遠の神を語る場所]

注3:カラーを指定しなかった場合
クイック対戦モードでカラーを指定しなかった場合、defのpal.defaultsが設定されていればp1はpal.defaultsに設定されている1番目のカラーになり、以下同様にp2は2番目、p3は3番目、p4は4番目のカラーとなります。
pal.defaultsが設定されていなければ(設定されたpal.defaultsの数が足りない場合も)、p1なら1P、p2なら2P、p3なら3P、p4なら4Pとなります。
これらは注2と同様にdefのpal指定を無視しますので、ご注意ください。

注4:パスの文字数制限
クイック対戦モードで指定できるキャラのパス(キャラの場所)は半角文字で63文字までです。
全角文字は半角文字の2文字分として数えます。
なので全て全角文字だと31文字までです。
64文字を超えるとMUGENが64文字目以降を読み込まないため起動できません。

111111111/222222222/333333333/444444444/555555555/666666666.def
 63文字で起動可能
111111111/222222222/333333333/444444444/555555555/6666666667.def
 64文字で起動不可能
一一一一一一一一一/二二二二二二二二二/三三三三三三三三三/四.def
 全角28文字、半角7文字は合計63文字で起動可能
一一一一一一一一一/二二二二二二二二二/三三三三三三三三三/四四.def
 全角29文字、半角7文字は合計65文字で起動不可能
ただしcharaフォルダ直下に63文字以内でフォルダとdefファイル名を一致させたキャラの場合
111111111122222222223333333333444444444455555555556666666666777
/111111111122222222223333333333444444444455555555556666666666777.def
 と書くと131文字で起動不可能ですが、
111111111122222222223333333333444444444455555555556666666666777  とだけ書くと63文字なので起動可能です。

注5:パスに使用不可な文字
クイック対戦モードではキャラのパスには半角記号の「%」「&」「^」を使えません。(コマンドプロントが特殊な文字として解釈?)
ただし、通常のselect.defファイルでは別の機能があるため使えない「;」「,」をキャラのパスに使用できます。
例:「kfm/kfm;debug.def」というファイル名だとクイック対戦モードでしか起動できません。


また、他にも以下のコマンドラインオプションがあります。
-nojoy
ジョイスティックで動かなくなります。
-nomusic
BGMを消します。
-nosoud
音声を消します。
-log <ファイル名>
MUGENフォルダ直下に<ファイル名>のログファイルを出力します。
テキストエディタですぐに中身が確認できるように、名前.txtと拡張子をtxtに設定すると便利です。
例:ログファイル出力結果
注:同一名のファイルはMUGEN起動時に上書きされます。
-configpluginsも同様に
動作内容不明
ヘルプによるとmusic pluginsを設定できるようなので、プラグインによっては設定ができるのかもしれません。

以下コマンドラインのヘルプ画面に表示されないもの

-stresstest <指定値>
ヘルプ画面に表示されないですが、公式ブログで明らかにされています。リンク:Did you know?
起動後にモードを選択するとキャラが自動選択され、試合中はMUGEN本体のAIが起動します。(デバッグキーによるAIの起動切り替えは可能です)
また試合開始後はゲームスピードアップ状態になり、デバッグキーのCtrl+SとCtlr+Fが無効化になっているため切り替え不可です。
フレームスキップ数は指定値になります。
指定値は正の整数または-1を取ることでき、-1の場合はフレームスキップが起きません。(0だとこのオプション自体が無効になるようです。)
-rubric
-rと同じくアドオンのdefファイルを読み取る。
-speed <指定値>
ゲームスピードを指定します。
-9~9を指定可能(OPTIONモードのGameSpeedでも-9~9、cfgファイルの[Options]GameSpeedで
-9~9以外を指定すると0として扱われます。
cfgファイルの設定より優先されます。
-storyboard <ストーリーボードのパス>
ストーリーボードを見れます。
パスはdateフォルダからの相対パスでまず検索され、見つからなかった場合はmugenフォルダからの相対パスで検索されます。
指定ファイルが存在しない場合は即終了します。
-ailevel <指定値>
MUGEN内部のAIレベルを指定値にする。
1~9を指定可能(OPTIONモードのDifficultyでは1~8、cfgファイルの[Options]Difficultyでは整数)。
1~9以外を指定すると4になる。
cfgの設定より優先されます。
-speedtest
試合開始時にスピードアップ状態になります。またフレームスキップ数が大きくなっているようです。
高速過ぎて視認できないため-logのログで確認しましたが、
クイック対戦モード時は-roundsで指定してもラウンド数が2or3で終了し、
必ず最終ラウンドはp1,p2ともにライフが残り時間も残っている状態で終了していました。
このため、最終ラウンドの終了条件が不明です。
通常起動時は1試合目のみ超高速で試合を終えますが、2試合目以降は試合開始して0.01秒後ににライフと残り時間に関係なく終了しているようです。
-whosdaloosah
このコマンドラインがあると以降のコマンドラインは読み込まれず、即座に終了します。
アドオンのデータやキャラのデータはこのコマンドラインの実行後に読み込まれるため、
このコマンドラインより前に存在しないファイルを指定していてもエラー落ちではなく正常終了します。

参考にさせていただきました:コマンドラインオプション[制作日記]
-w~
-whosdaloosah以外のwから始まる文字列であれば、w以外で始まり上記に無い文字列の場合と異なり、ヘルプ画面が出ずにMUGENが起動します。
(コメントに使える?)

その他

引数の大文字と小文字は区別されます。(ファイル名の大文字小文字は区別されません。)
半角スペースで区分されるため、半角スペースを用いたパスを指定する場合は""で括る必要があります。
ヒント画面は-hや-?に限らず、存在しない引数が使われていると出る。

処理の順番

前から順番にその引数が存在しているか確認。
存在しない場合はヒント画面を呼び出す。|が使われているか、もしくは-whosdaloosahがあると、その時点で終了。
次に-r(=-rubric)>-storybord>-s>-p1>-p2>-p3>-p4の順番でそれぞれの指定されたファイルを読み込む。
また、同種のものが複数ある場合は最後のみが読み込まれます。

CharaRegister

CharaRegisterとはcharaフォルダからキャラ(とステージ)の情報を集め、セレクトファイルに簡単に登録できるという便利なツールです。

(2012/7/9現在の最新動画はpart9ですが、基本的な使い方の説明はpart7で行われているので。)
しかし、今回はこの機能ではなく、動画では1:11から説明されているMUGEN起動機能の方を使います。
MUGENフォルダのみを登録した状態でも以下の効果は使用できます。
  • AI起動
  • 初期ライフ(実際はLifeMax(ライフの最大値)を変更する)
  • 初期ゲージ
  • ジョイスティック無効
  • BGM無効
  • サウンド無効
  • 対戦情報ログ出力
log.png
対戦情報ログ出力に関しては↑の「-log <ファイル名>」以下をご覧下さい。
アドオンに対応させて起動する場合は、system.defとselect.defも指定してください。
その他のプレイヤー、カラー、ラウンド数、ステージは、P1とP2のプレイヤーを指定した時のみクイック対戦モードとなり効果があります。
クイック対戦モード時の注意点ですが、おそらくコマンドラインオプションを利用しているのでクイック対戦モード時の注意事項を参照ください
また、サバイバルモードで1PのAIを常時起動したい場合は、P1とP2のキャラの指定とカラーの指定を外し、P1のAI起動を指定した状態で起動すると出来ます。 また、プレイヤーはキャラ情報を登録していると、プルダウンメニューで選択することもできます。
キャラ登録はCharaフォルダが重ければそれだけ時間がかかるので、注意してください。

勝敗集計ツール

DL先:ツール修正+使用に必要なソフトの左メニューより
紹介動画:6:50頃から勝敗集計ツールの紹介です。

select.defのような対戦キャラのリストを作り、
総当たり:すべての組み合わせを対戦させます。
先頭キャラVS:対戦キャラクターリストの1行目に書かれたキャラと、2行目以降のキャラを戦わせていきます。

表裏:1P側、2P側を入れ替えた対戦も行います。
表のみ:対戦キャラクターリストで上に書かれたキャラが1P側です。半分の試合数になります。
引用元:Readme
といった対戦の組み合わせ方式を選択すると自動で対戦をさせ勝敗集計をすることが出来るツールです。
製作時のデバッグや大会の下準備などに便利です。
(2012/4/28の更新で今まで使用できなかった人も使用できるようになっているそうです。)
注意点ですがコマンドラインを利用しているので、クイック対戦モード時の注意事項を参照ください。
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